純利益は15.1%減の2億4500万円=小林洋行

小林洋行は7日、2025年3月期第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~12月31日)の決算を発表し、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比15.1%減の2億4500万円となった。手数料収入の一部減少や営業経費の増加が業績の重しとなった。

営業収益は35億9400万円で前年同期比1.4%増加したものの、営業利益は32.1%減の2億1100万円、経常利益は22.7%減の2億8400万円と収益性が悪化した。国内の金融商品取引での受取手数料が微増(前年同期比0.4%増)した一方、商品先物取引の手数料は減少(同17.8%減)し、全体での手数料収入は伸び悩んだ。

また、スポーツ施設提供業や生活・環境事業、不動産業、インターネット広告業などの他セグメントにおいては、通期計画に沿う進捗を見せたものの、収益への寄与は限定的だった。生活・環境事業では、保険事業での契約増加やLED照明機器の需要は引き続き堅調だったが、販売経費の上昇が利益を圧迫。スポーツ施設では利用者数が前年を上回る一方、競争環境の激化が利益減少の一因となった。

財務状況については、総資産が197億7900万円(前期末比6.9%増)に拡大し、自己資本比率は49.7%と堅調を維持。差入保証金の増加が資産の伸びに寄与した。一方で、負債総額は99億5300万円(同11.2%増)と増加し、主に預り証拠金の増加が影響している。

同社は、顧客基盤の拡大やサービス強化を目指し、国内外商品市場におけるシェア拡大を図る方針。

 

株式会社小林洋行|東証スタンダード市場上場 [証券コード 8742]
株式会社小林洋行は東京都中央区に位置する大正2年創業の持ち株会社です。フジトミ証券株式会社、株式会社...
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