日本取引所グループは26日、4月1日以降の役員候補者を発表した。グループ全体の新体制を構築する。
役員人事では複数のグループ会社間で異動が行われる。東京証券取引所の川井洋毅常務執行役員が日本取引所グループの常務執行役に昇格し、CFOとして総合企画・財務を担当する。日本取引所グループの二木聡執行役はJPX総研代表取締役社長を兼務する新体制となる。宮原幸一郎取締役は3月31日付で退任する。
東京証券取引所では礒本直樹氏が新たに執行役員に就任。細村武弘執行役員は常務執行役員に昇格し、東京証券取引所と大阪取引所の両方で要職を担う。JPX総研では宮原幸一郎代表取締役社長が退任し、二木聡氏が後任となるほか、日本証券クリアリング機構の常勤監査役に安井良太氏が就く。
新体制では山道裕己氏がグループCEOとして引き続きグループ全体を統括。各社の連携を強化しつつ、長谷川勲専務執行役が総務・人事を担当し、田倉聡史常務執行役がCIOとしてIT企画を担当する。グループ各社にもバランスよく執行役員を配置し、ガバナンス体制を整える。
日本取引所グループは東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所、JPX総研、日本取引所自主規制法人、日本証券クリアリング機構を傘下に持ち、それぞれの役割を明確にした新体制で市場運営を担っていく。