3Dプリント技術によるプラチナジュエリー、商業市場に登場=WPIC

ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は12日、3Dプリント技術を用いたプラチナジュエリー「Tùsaireコレクション」の商業展開に関するレポートを発表した。同プロジェクトは、プラチナ・ギルド・インターナショナル(PGI)とジュエリーデザイナー、メイヴ・ギリーズ氏の協力で実現した。

「Tùsaireコレクション」は、スコットランド・ゲール語で「パイオニア」を意味し、3Dプリント技術の活用によりプラチナジュエリー製造に新たな可能性を提示した。同コレクションはプラチナとチタンを組み合わせたネックレス、カフス、リング、イヤリングなど計30点で構成。中でも「山々の王(King of the Mountains)」は、スコットランド産クオーツを使用した象徴的な作品である。

3Dプリント技術の導入により、従来の製造法では不可能だった複雑な構造や独自のデザインが可能となった。また、素材使用量の削減や廃棄物の低減につながり、環境面でも利点がある。PGIのタイ・ウォン氏は、「付加製造技術がジュエリーの未来に重要な役割を果たす」とコメントした。

WPICのレポートによると、2024年のプラチナジュエリー世界需要は前年比8%増の1,993キロオンス(koz)に達し、中国では5四半期連続で需要増加が続いた。2025年はさらに2%増の2,027キロオンスが予想され、金より割安な価格が成長を支えている。

 

3D Printed Platinum - 60 Seconds in Platinum - About Platinum - World Platinum Investment Council – WPIC®
A ground-breaking new collection highlights the po...
タイトルとURLをコピーしました