取引減で大幅減益=豊トラスティ証券の4〜6月期

 豊トラスティ証券が8日発表した2026年3月期第1四半期(4〜6月)連結決算は、純利益が前年同期比21.4%減の6億400万円だった。商品デリバティブと金融商品の両方で取引高が落ち込み、主力の受入手数料が減少したことが響いた。

 営業収益は22.8%減の21億8200万円、営業利益は29.4%減の8億5700万円。相場環境の不確実性が高いとして、通期の連結業績予想は見送った。

 米国の関税政策などを背景とした世界経済の減速懸念から、市場が不安定に推移し、取引が手控えられた。商品デリバティブ取引の売買高は32.9%減、金融商品取引も20.2%減とそれぞれ落ち込んだ。

 この結果、受入手数料は24.9%減の21億1000万円にとどまった。一方、トレーディング損益は前年同期の2500万円の損失から6600万円の利益に転換したが、手数料収入の減少を補うには至らなかった。

 

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