8月為替取引16%減、株指数は10%増=東京金融取

 東京金融取引所が1日発表した8月の取引数量で、為替証拠金取引「くりっく365」は前月比16%減の119万枚だった。一方、株価指数証拠金取引「くりっく株365」は10%増の321万枚と堅調。為替は低調さが目立った。

 取引所為替証拠金取引「くりっく365」の8月の取引数量は119万239枚と、前月比で15.7%減少した。前年同月比では59.0%減と大幅な落ち込み。通貨ペア別で首位の米ドル円も前月比13.4%減の36万368枚にとどまった。2位のトルコリラ円は2.5%減。メキシコペソ円や豪ドル円など他の主要通貨も軒並み2桁の減少となった。一方、ハンガリーフォリント円は前月比142.9%増と急増し、取引を大きく伸ばした。

 取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は好調を維持した。取引数量は321万496枚と前月比10.0%増。株価指数と商品ETFで明暗が分かれた。米国株指数が取引を牽引し、ラッセル2000は96.4%増、NASDAQ-100は32.0%増と急伸。日経225も13.6%増と堅調だった。一方、商品ETFは軒並み減少。プラチナETFが61.9%減、銀ETFが25.0%減、金ETFが23.0%減と落ち込んだ。原油ETFも1.4%減だった。

 金利先物等取引は前月比11.3%減の11万8676枚と振るわなかった。全商品の合計取引数量は484万1421枚で、前月比2.4%の減少。前年同月比では74.2%減と大幅に落ち込んだ。為替取引の低迷が全体の数字を押し下げた格好だ。

 

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