東京金融取引所が1日発表した9月の取引数量で、為替証拠金取引「くりっく365」は前月比19.6%増の142万枚に回復した。株価指数証拠金取引「くりっく株365」も17.1%増の375万枚と堅調だった。
くりっく365の9月の取引数量は142万3149枚と、前月の低迷から反発した。前年同月比では26.6%減と依然として低水準だが、主要通貨ペアが取引を伸ばした。首位の米ドル円は前月比26.8%増の45万6900枚。2位のトルコリラ円は39.9%増、豪ドル円も39.0%増と大幅に増加した。一方、8月に急増したハンガリーフォリント円は17.4%の減少となった。
くりっく株365も好調を維持した。取引数量は375万8317枚で前月比17.1%増。8月に落ち込んだ金ETFは46.0%増、銀ETFは62.2%増と急回復した一方、原油ETFは16.6%減と落ち込んだ。プラチナETFは0.8%増とほぼ横ばいだった。前月に相場を牽引したNYダウやNASDAQ-100といった米国株指数も軒並み2桁の減少に転じた。
金利先物等取引は前月比13.8%減の10万2310枚と振るわなかった。全商品の合計取引数量は543万3846枚で、前月比12.2%の増加。ただ、前年同月比では55.8%減と大幅な落ち込みが続いており、為替取引の長期的な低迷が全体の数字を押し下げた格好だ。