豊トラスティ、中間純利益26.2%増の見通し=トレーディング損益が改善

 豊トラスティ証券が6日発表した2026年3月期第2四半期(4〜9月)の連結決算(速報値)は、純利益が前年同期比26.2%増の14億6900万円となる見込みだ。トレーディング損益が黒字転換し、2桁の増益を確保する見通し。

 トレーディング損益が前年同期の3100万円の損失から8300万円の利益に転換し、収益を押し上げる。本業のもうけを示す営業利益は同20.2%増の19億2800万円、経常利益は同21.0%増の19億8100万円となる見込み。堅調な国内景気が下支えとなった。

 一方で主力の取引事業は低調だった。商品デリバティブ取引の総売買高は前年同期比19.3%減の60万2千枚、金融商品取引も同25.7%減の91万6千枚に沈んだ。ただ、受入手数料は45億1800万円と前年同期並みを確保した。

 先行きは継続的な賃上げによる個人消費の回復を見込むものの、米国の関税政策や食料インフレの長期化が下振れリスク。米中経済の減速懸念もくすぶり、先行きには不透明感が残る。

 

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