コムテックス、損失限定の金先物「My First GOLD」=初心者開拓へ

 コムテックスは5日、個人投資家を対象とした新しい金先物取引サービス「1LOTロスカット取引(愛称:My First GOLD)」の提供を始めた。証拠金を一律10万円とし、損失が一定額に達した時点で強制決済(ロスカット)する仕組みを導入した。商品先物取引につきまとう「追証(追加証拠金)」のリスクを構造的に排除し、資産形成に関心を持つ初心者層の取り込みを狙う。

 新サービスは、堂島取引所の「堂島金限日取引」を対象とする。取引単位を1枚(10グラム)に固定し、個人名義の口座のみ利用可能とした。通常、商品先物取引では相場変動に応じて証拠金の追加預託が必要となる場合があるが、本サービスでは初期投資額を10万円に限定。最大損失額をあらかじめ把握できる設計とした。

 投資家保護のため、厳格なロスカットルールを定めた。口座内の有効証拠金が6万円(60%)を下回った状態で日中・夜間の立会が終了した場合、翌立会で強制決済する。また、相場の急変時に対応するため、立会中に証拠金が5万円(50%)を割り込んだ場合は、その時点で直ちに決済を行う。ロスカット後は残金全額が出金されるため、預託した10万円を超える損失は発生しない仕組みだ。

 取引手法にも制限を設け、リスク管理を徹底する。注文方法は「指値」のみに限定し、相場の変動幅に関わらず即座に約定する「成行注文」や「逆指値」などは取り扱わない。これにより、意図しない価格での約定を防ぐ。取引手数料は片道44円(デイトレード時は22円)に設定した。

 また、サービス開始に合わせて3月31日までの期間、「損切時の取引手数料キャッシュバックキャンペーン」を実施する。決済時に損失が発生した場合、往復分の取引手数料(税込88円)相当額を全額キャッシュバックするもので、損失額が手数料未満の場合は当該損金を上限に補填する。エントリー不要の自動適用とし、キャッシュバック分は翌月中旬に口座へ入金される。ロスカットにより全額出金となるケースでも還元分を上乗せして返還する手厚い仕様とし、デリバティブ取引特有の心理的ハードルを下げる狙いだ。

 

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