CFD取引件数が9.8%減、商品ごとに明暗=日商協

 日本商品先物取引協会がまとめた2025年3月の店頭商品CFD取引件数は、前月比9.8%減の8963万7701枚となった。市況変動や投資家のリスク選好姿勢の変化が影響したとみられる。

 商品分類別では、エネルギーが4.3%増の2545万8542枚と堅調だった一方、貴金属は20.9%減の5048万7328枚と大きく減少した。農産物は23.1%増の1369万1831枚となり、市場ごとに明確な動きの違いがみられた。国際情勢や商品価格の変動が取引選好に直結した形だ。

 口座数は前月比4.2%増の3万2229口座、証拠金等残高は0.2%増の178億2800万円となった。市場参加者の裾野が広がる中、CFDや先物市場の取引件数や構造の変化は、市場流動性や投資スタンスを探る上で重要な指標。市場が成熟する中、商品ごとの取引動向や投資家層の多様化が一層進みそうだ。


日本商品先物取引協会| 2025年03月の取引実績
日本商品先物取引協会
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