日産証券グループが7日発表した2026年3月期第1四半期(4〜6月)連結決算は、純利益が前年同期比59.2%減の1億2400万円だった。リテール向けデリバティブ取引の不振で受入手数料が落ち込んだことが響き、大幅な減益となった。
営業収益は15.5%減の18億9500万円、営業利益は54.1%減の1億9200万円だった。相場環境の変動が大きく、業績予想を合理的に行うことが困難だとして、通期の業績予想の開示は見送った。
主力の金融商品取引業が振るわなかった。リテール事業のデリバティブ取引高が前年同期に比べ約3割減少したことなどから、全体の受入手数料は12.6%減の17億4000万円にとどまった。トレーディング損益も77.6%減の4300万円と大幅に縮小した。
投資有価証券評価損4500万円を特別損失として計上したことも利益を押し下げた。一方で、ホールセール事業のデリバティブ取引は堅調に推移。人件費を中心とした販売費・一般管理費の抑制も進めた。