8月の国内商品先物総出来高は、前月比21.8%減の107万枚

 2025年8月の国内商品先物総出来高は、前月比21.8%減の107万6251枚、一日平均(立会日数20日)は同13.9%減の5万3813枚だった。前年同月比は34.5%減。主力の金相場が高値圏で膠着し、投資妙味が薄れたほか、活況な株式市場へ資金が向かった。

 大阪取引所は前月比22.5%減の82万8992枚(一日平均4万1450枚)だった。金相場を巡っては、米国の高関税政策や金融政策の方向性を見極めたいとのムードが支配的だった。ロシア・ウクライナ情勢の緊迫緩和に向けた和平交渉の行方も不透明なことから積極的な取引が手控えられ、金に追随する傾向がある白金標準も大幅なマイナスを記録した。商品別では、金標準が同14.6%減の46万1932枚、金ミニが同14.1%減の15万1970枚、金限日が同43.7%減の1万9258枚、銀が同81.2%減の39枚、白金標準が同43.4%減の11万8507枚、白金ミニが同52.8%減の1万1784枚、白金限日が同22.8%減の5万0921枚だった。ゴム(RSS3)が同15.4%減の1万3404枚、上海天然ゴムが同31.4%減の1175枚、とうもろこしが同60.0%減の2枚だった。

 東京商品取引所は前月比9.7%減の8万1754枚(一日平均4088枚)だった。商品別では、プラッツドバイ原油が同2.6%減の7万8991枚、中京ローリーガソリンが同18.4%増の58枚、中京ローリー灯油が同0.0%増の7枚だった。石油輸出国機構(OPEC)などが月初の会合で増産を決め、供給緩和への懸念が国内外の相場の上値を重くした。電力先物は、全体で同71.3%減の2698枚で、このうち東エリア・ベースロード電力が同68.0%減の2472枚、東エリア・日中ロード電力が同97.3%減の5枚、西エリア・ベースロード電力が同90.7%減の112枚、西エリア・日中ロード電力が同79.5%減の34枚、月間物が2623枚、週間物が35枚、年度物が40枚だった。LNG(プラッツJKM)は0枚だった。

 堂島取引所は前月比23.0%減の16万5505枚(一日平均8275枚)だった。商品別では、金が同18.1%減の15万5002枚、銀が同21.6%減の1720枚、白金が同71.2%減の2291枚、堂島コメ平均(米穀指数)が同58.0%減の6492枚だった。

 

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