日本取引所グループなどが発表した10月の国内商品先物総出来高は、前月比53.6%増の275万8502枚と2カ月連続で増加した。前年同月比では65.8%増。一日平均出来高(立会日数22日)は同39.6%増の12万5386枚だった。金を中心とする貴金属が活況を続けたほか、原油の商いも回復し市場全体を押し上げた。
大阪取引所は前月比59.8%増の237万0693枚(一日平均10万7759枚)と大幅に増加した。主力の金標準は同50.5%増の131万3205枚、金ミニは同129.5%増の60万8818枚、金限日も同84.6%増の5万6256枚と軒並み商いを伸ばした。白金も標準が同19.5%増の26万9851枚、ミニが同78.4%増の4万2648枚、限日が同19.3%増の6万1363枚とそろって増加。銀も同55.0%増の200枚だった。
大阪のその他商品では、ゴム(RSS3)が同15.3%増の1万4830枚、上海天然ゴムが同159.5%増の3522枚と堅調だったが、とうもろこしは取引がなかった。
堂島取引所は同25.5%増の29万4215枚(一日平均1万3373枚)だった。金が同21.2%増の26万1567枚、白金が同159.3%増の1万3348枚と貴金属が相場をけん引。銀も同65.1%増の1万2418枚と大幅に伸長した。堂島コメ平均も同17.5%増の6882枚と持ち直した。
東京商品取引所は同19.4%増の9万3594枚(一日平均4254枚)。指標のプラッツドバイ原油が同16.7%増の9万0135枚と回復した。中京ローリーガソリンは同9.8%増の56枚、中京ローリー灯油は同440.0%増の27枚だった。LNG(プラッツJKM)では50枚の取引があった。
電力先物は全体で同194.6%増の3326枚と急増。西エリア・ベースロード電力が同669.0%増の2230枚と全体を押し上げたほか、東エリア・ベースロード電力が同86.9%増の910枚、西エリア・日中ロード電力も同10.3%増の150枚と増加した。一方、東エリア・日中ロード電力は同91.7%減の18枚と落ち込んだ。期間別では月間物が3308枚、週間物が12枚、年度物が6枚だった。


