10月くりっく365取引39.9%増、株指数も活況=東京金融取

 東京金融取引所が4日発表した10月の取引数量は、為替・株価指数ともに大幅に増加し、市場の回復基調が鮮明になった。為替証拠金取引「くりっく365」は前月比39.9%増、株価指数証拠金取引「くりっく株365」も19.1%増と高水準だった。

 くりっく365の取引数量は199万1289枚と、前年同月比でも16.7%増に転じた。首位の米ドル円が32.5%増と堅調に推移したほか、トルコリラ円(66.2%増)やメキシコペソ円(51.4%増)など高金利通貨が全体を牽引。特に豪ドル円は126.9%増と急伸し、投資家のリスク選好姿勢を映した。

 くりっく株365も447万6315枚と活況。ただ、商品関連ETFでは明暗が分かれた。原油ETFが合計8万6841枚(5.4%増)と伸びた半面、金ETFは25万5314枚(1.6%減)、プラチナETFは2万224枚(17.3%減)とマイナスに。銀ETFは8万3993枚と65.8%の大幅減となった。

 一方、金利先物等取引は4万3991枚と、前月比57.0%減と低迷。全商品の合計取引数量は651万1595枚で、9月末に上場廃止したFXクリアリング取引を除いたベースでは前年同月比14.4%増となり、為替と株価指数が相場全体を支えた格好だ。

 

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