日産証券G、株主優待を拡充=大口・長期保有を優遇、純金信託も

 日産証券グループは12日、株主優待制度を大幅に拡充すると発表した。2026年3月末の株主から、新たに1万株以上の保有者向け優待を設ける。10万株以上の大口株主には「純金上場信託」も贈呈し、株式の中長期的な保有を促す。

 今回の拡充で、新たに1万株以上を保有する株主への優待を設けた。保有期間が2年未満なら1万円分、2年以上なら2万5000円分のクオカードを贈る。従来は1000株以上が最上位の区分であった。

 大口株主への優遇はさらに手厚い。10万株以上の株主にはクオカードに加え、10万円相当の「純金上場信託(ETF)」を追加で贈呈。25万株以上では同ETFが20万円相当分となる。

 ETFの贈呈には子会社の日産証券に証券総合口座を開く必要がある。優待をきっかけに新規顧客を開拓する狙いだ。同社は2021年の優待導入後、株主数が2万人を超えるなど投資家層の拡大に成功してきた。

 同社は今回の拡充について、投資魅力を高め、事業への理解を深めてもらうことが目的と説明。優待費用は増えるものの、業績への影響は軽微と判断しており、株主還元の強化と持続的な成長の両立を目指す。

 

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