東京金融取引所が1日発表した11月の取引数量は、為替・株価指数ともに前月から減少し、一服感の強い展開となった。為替証拠金取引「くりっく365」は前月比20.0%減、株価指数証拠金取引「くりっく株365」も9.6%減と、前月の活況から一転してマイナスとなった。
くりっく365の取引数量は159万2051枚。前年同月比では11.4%減と2桁のマイナスとなった。通貨ペア別では、首位の米ドル円が前月比33.8%減と大きく落ち込んだほか、豪ドル円も35.5%減と低調だった。高金利通貨も振るわず、トルコリラ円は13.3%減、メキシコペソ円は1.8%減となった。一方、ハンガリーフォリント円は38.2%増と独自の動きを見せた。
くりっく株365の取引数量は404万6629枚。商品関連ETFは、原油ETF(リセット付証拠金取引26)が19.9%増の8万1682枚と伸長した以外は軒並み減少した。金ETFは6万8885枚(66.3%減)、銀ETFは1万5768枚(74.6%減)、プラチナETFは4532枚(63.8%減)と、貴金属関連がいずれも大幅な落ち込みを記録した。株価指数はまちまちで、NASDAQ-100(同78.9%増)やNYダウ(同12.4%増)といった米国株等の取引が膨らんだ一方、日経225は11.0%減と低調だった。
金利先物等取引は5万107枚と、前月比13.9%増と持ち直した。全商品の合計取引数量は568万8787枚。9月末に上場廃止したFXクリアリング取引を除いたベースでは前月比12.6%減、前年同月比でも6.8%減となり、全体として反動減の目立つ月となった。


