2025年商品先物、13%減の1947万枚=堂島はコメ急増で独歩高、電力も躍進

 日本取引所グループなどがまとめた2025年の国内商品先物総出来高は、前年比13.1%減の1947万6496枚となった。前年の2241万枚から大幅に減少した。世界的な金利高止まりや原油相場の方向感欠如を背景に、大阪取引所と東京商品取引所が苦戦を強いられた。一方で、堂島取引所はコメや貴金属が伸長し、主要3市場で唯一のプラス成長を記録した。

 市場の約8割を占める大阪取引所は、前年比15.4%減の1564万3083枚だった。主力の金標準は同13.7%減の815万枚、白金標準も同19.5%減の235万枚と落ち込んだ。ただ、より少額で投資可能な「金ミニ」は同68.8%増の344万枚と急増。大口取引から小口取引へのシフトが鮮明となり、個人投資家の裾野の広がりを示唆する結果となった。ゴム(RSS3)は同51.1%減と半減した。

 東京商品取引所は同20.5%減の113万2444枚と低迷した。指標のプラッツドバイ原油が同23.6%減の107万枚と振るわなかったことが響いた。明るい材料は電力先物だ。ベースロード電力などが新電力や事業者のヘッジ需要を取り込み、電力先物全体で同274.5%増(約3.7倍)の5万6059枚と飛躍的な伸びを見せた。

 堂島取引所は同8.0%増の270万969枚と健闘した。特筆すべきは「堂島コメ平均」で、前年の約1300枚から10万4641枚へと記録的な急増を遂げた。食料安全保障への関心の高まりや流動性の向上が寄与したとみられる。貴金属も堅調で、金(91)が微増の247万枚、白金(95)が同39.6%増の7万9591枚となり、市場全体の押し上げに貢献した。 

【データ】2025年 国内商品先物取引 年間集計表(1-12月)

取引所商品名2025年出来高2024年出来高前年比
大阪取引所金標準8,156,5549,449,568-13.7%
大阪取引所金ミニ3,448,9072,043,611+68.8%
大阪取引所金限日503,2112,190,202-77.0%
大阪取引所1,3251,386-4.4%
大阪取引所白金標準2,352,1512,921,961-19.5%
大阪取引所白金ミニ280,604226,288+24.0%
大阪取引所白金限日683,2901,224,457-44.2%
大阪取引所パラジウム00
大阪取引所CME原油等指数0137
大阪取引所ゴム(RSS3)205,860421,058-51.1%
大阪取引所ゴム(TSR20)15128-88.3%
大阪取引所上海天然ゴム10,9120新規
大阪取引所とうもろこし2544,592-94.5%
大阪取引所一般大豆、小豆00
東京商品取引所プラッツドバイ原油1,075,4451,407,973-23.6%
東京商品取引所バージガソリン等00
東京商品取引所中京ローリーガソリン6411,210-47.0%
東京商品取引所中京ローリー灯油184282-34.8%
東京商品取引所LNG(プラッツJKM)115478-75.9%
電力先物東エリア・ベースロード電力41,8758,171+412.5%
電力先物西エリア・ベースロード電力9,4222,935+221.0%
電力先物東エリア・日中ロード電力2,0002,935-31.9%
電力先物西エリア・日中ロード電力965498+93.8%
電力先物東エリア・週間ベースロード電力575120+379.2%
電力先物西エリア・週間ベースロード電力122221-44.8%
電力先物東エリア・週間日中ロード電力5541+34.1%
電力先物西エリア・週間日中ロード電力14748+206.2%
電力先物東エリア・年度ベースロード電力8350新規
電力先物西エリア・年度ベースロード電力370新規
電力先物東エリア・年度日中ロード電力160新規
電力先物西エリア・年度日中ロード電力100新規
堂島取引所2,477,4932,428,059+2.0%
堂島取引所39,24415,482+153.5%
堂島取引所白金79,59157,033+39.6%
堂島取引所堂島コメ平均(米穀指数)104,6411,359+7599.9%
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