東京穀物商品取引所(渡辺好明社長)は29日の臨時取締役会で、2013年2月をめどに農産物先物市場を東京工業品、関西商品の両取引所へ移管の上、清算手続きに入る方針を決めた。これにより、東穀取は60年の歴史に幕を閉じる。
上場商品はコメを関西商取に、トウモロコシ、大豆、小豆、粗糖を東工取に移管する。東工取は明日29日、関西商取は30日に受け入れを機関決定する予定。
来年2月末に上場商品を移管し、3月末までに臨時株主総会を開いて解散を正式に決める。農水省から解散の認可を得るのはそれから3、4カ月後になる見通しで、来夏にも解散する。
渡辺社長は6月の株主総会後の取締役会で退任し、解散までの社長は畑野敬司常務が務める。