4月くりっく365は米ドル円が首位復活、株365は14%増=金融取

 東京金融取引所が発表した2025年4月の取引所為替証拠金取引「くりっく365」の取引数量は226万7041枚で前月比1.3%増となった。3月首位だったトルコリラ円が急減する一方、米ドル円が取引首位に復活。株価指数取引は2桁増で好調を維持している。

 東京金融取引所が発表した4月の取引所為替証拠金取引「くりっく365」の取引数量は226万7041枚となり、前月比では1.3%増加したものの、前年同月比では20.3%減少した。一日平均取引数量は10万3049枚。くりっく365ラージの取引数量は1502枚で、一日平均では69枚となった。通貨ペア別では、米ドル円が86万3506枚(前月比61.6%増)と最多。以下、メキシコペソ円が21万8762枚(同1.0%増)、豪ドル円が20万7199枚(同55.0%増)、トルコリラ円が19万1304枚(同67.2%減)、南アフリカランド円が18万8163枚(同2.4%増)、英ポンド円が13万3979枚(同9.7%減)、ユーロ円が7万401枚(同9.2%減)、NZドル円が6万5051枚(同69.6%増)、ユーロ米ドルが6万3993枚(同4.4%減)、スイスフラン円が3万5452枚(同32.4%増)となった。注目すべきは、3月に首位だったトルコリラ円が大幅に減少し、米ドル円が大幅増で首位に返り咲いた点だ。通貨取引の勢力図に変化が見られ、投資家の注目が再び主要通貨に戻っている。3月に急拡大していたハンガリーフォリント円も上位10位から外れるなど、新興国通貨の動きにばらつきが出ている。

 取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」の取引数量は757万8350枚で、前月比13.8%増、前年同月比64.7%増となった。一日平均は35万5270枚。日経225リセット付証拠金取引は前月比23.3%増の159万2862枚(一日平均7万2403枚)、NYダウリセット付証拠金取引が同1.8%増の212万6684枚(一日平均10万1271枚)、NASDAQ-100リセット付証拠金取引が同8.6%増の216万9691枚(一日平均10万3319枚)となった。金ETFリセット付証拠金取引は前月比42.6%増の20万9413枚(一日平均9972枚)、原油ETFリセット付証拠金取引が同11.8%増の10万1499枚(一日平均4833枚)、銀ETFリセット付証拠金取引が同13.9%減の8万7201枚(一日平均4152枚)、プラチナETFリセット付証拠金取引が同0.9%増の1万6189枚(一日平均771枚)となった。株価指数取引では主要指数全てで取引増加し、特に日経225リセット付証拠金取引の伸びが目立った。海外指数を中心に堅調な伸びを示しており、NASDAQ-100とNYダウが取引量の上位を占めている状況が続いている。

 金利先物等取引の取引数量は8万6106枚で前月比27.4%減、前年同月比15.8%減となった。一日平均は4100枚。全商品の取引数量は1232万9807枚で、前月比25.4%減、前年同月比45.2%減となった。一日平均は57万1433枚。為替証拠金取引は微増にとどまる一方、株価指数証拠金取引は引き続き堅調な取引が続いている。投資家の関心は株価指数取引に集中しており、特に海外指数への投資需要が継続している。

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