2025年のデリバティブ研修を無料オンライン開催=大阪取引所

 大阪取引所は2日、証券会社や商品先物取引業者、機関投資家、当業者、関連団体、メディアなどの市場関係者を対象に2025年6月から12月にかけ「デリバティブ研修」をオンライン形式で無料開催すると発表した。デリバティブ取引の基礎から、エネルギーや貴金属などコモディティ市場の最新動向、2025年の市場展望まで全9回で幅広く取り上げる。ZoomとYouTube配信を活用し、全国どこからでも受講が可能だ。

 今年度は6月に株価指数先物・オプション、現物株と組み合わせた戦略を5回シリーズで解説。7月は原油・電力・LNGなどエネルギー、金・白金といった貴金属の市場分析を取り上げる。年末の2回では、コモディティと株価指数それぞれの一年を総括し、次年度を展望する。各回16時30分から18時30分まで。興味や実務事情に合わせて、1回単位での参加もできる。

日程・主な講義テーマ

  • 6月2日 デリバティブ取引概論、株価指数先物戦略の基本
  • 6月9日 株価指数先物戦略の応用、オプション取引入門
  • 6月16日 オプション戦略の発展
  • 6月23日 オプション高度応用
  • 6月30日 現物株×オプションの実践戦略
  • 7月8日 エネルギー市場の分析
  • 7月15日 貴金属市場の分析
  • 12月予定 コモディティ市場振り返り・展望
  • 12月予定 株価指数市場振り返り・展望

 講師陣には実務経験と理論に精通した専門家が揃う。伊藤祐輔氏(シンプレクス・インスティテュート代表)が株価指数関連を、本間隆行氏(住友商事グローバルリサーチ経済部担当部長)はコモディティの総括解説を担当。エネルギー分野や貴金属分野にも、それぞれ業界第一線のプロが登壇する。

 申込は専用フォーム(https://form.run/@jpx-202505)から。第1~5回は5月26日まで、第6回は7月1日、第7回は7月8日まで受付。12月分は11月に詳細が案内される。

 金融・商品市場を巡る環境変化が加速する中で、デリバティブやコモディティの知見はリスク管理や市場対応に不可欠になりつつある。これらのテーマを体系的に習得できる場として、本研修の存在感は年々高まっている。大阪取引所は、実務家の現場力を支える情報拠点としての役割も強調しており、参加者の知見向上を通じて市場全体の底上げにつなげたい考えだ。

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