小林洋行は25日、2026年3月期第1四半期(4〜6月)の連結業績速報値を発表した。営業収益は13億6200万円で、前年同期比7.4%増加した。一方、営業利益は2800万円と56.6%減少した。
金融商品取引の手数料収入は3億7000万円(1.2%増)で堅調だったものの、商品先物取引の手数料収入は1億700万円(30.7%減)と大幅に落ち込んだ。不動産業収益は3億6600万円(46.1%増)と大きく伸び、生活・環境事業は2億6700万円(6.8%増)、スポーツ施設提供業は1億3700万円(0.8%増)、インターネット広告業は9500万円(17.8%増)と各部門で増収傾向がみられた。しかし、主力の金融関連事業での利益減が全体の収益を押し下げる形となった。
経常利益は8000万円(18.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6400万円(25.9%減)。市況変動の激しさが利益水準に影響したとみられる。主力の金融サービスは外部環境に大きく左右される一方、不動産や広告収益の拡大が売上全体を支えた。業績予想の公表は見送られたが、収益構造の多角化と安定収益の確保が今後の課題となる。正式な業績発表は8月8日に予定されている。