小林洋行が7日発表した2026年3月期第2四半期(4〜9月)の連結決算は、純利益が前年同期比36.5%減の8600万円だった。主力の投資・金融サービス業が振るわなかったことが響いた。不動産販売などが好調で営業収益は4.2%増の25億8100万円を確保したが、利益の落ち込みを補えなかった。
全体の利益を圧迫したのは、主力の投資・金融サービス業だ。金融商品取引の受取手数料は8億400万円(前年同期比5.6%増)と堅調だったが、商品先物取引では2億600万円(同18.1%減)に落ち込んだ。この結果、同事業のセグメント利益は45.4%減の8400万円にとどまった。
一方、増収を牽引したのは不動産事業だ。販売用物件の売却が順調に進み、不動産販売収入は同24.5%増となった。インターネット広告業も動画広告の需要増などを背景に同12.5%の増収となり、事業の多角化が収益を下支えした形だ。ただ、スポーツ施設提供業は猛暑や悪天候で集客に苦戦し、セグメント利益が同62.8%減と不振だった。生活・環境事業は堅調だったものの、事業ごとに業績の明暗が分かれた。


