豊トラスティ証券が6日発表した2025年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比171.5%増(約2.7倍)の32億8700万円だった。世界的な株高や地政学リスクに伴う相場変動を受け、金融商品取引を中心とした受入手数料が大幅に増加したことが寄与した。営業収益は56.5%増の90億7500万円と大幅な増収を確保した。
収益面では、主力の受入手数料が55.4%増の88億3700万円と大きく伸長した。商品デリバティブ取引の総売買高が102万2000枚(2.6%増)と堅調に推移したほか、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」を含む金融商品取引が収益の柱として急成長した。トレーディング損益も1億3500万円の利益(407.8%増)を計上し、全体の収益を押し上げた。
費用面では、販売費及び一般管理費が45億100万円(8.7%増)と増加したが、増収効果がこれを大きく上回った。この結果、営業利益は177.2%増の45億6000万円、経常利益は170.0%増の46億4400万円となった。営業外収益では受取配当金5600万円などを計上したほか、特別利益として投資有価証券売却益1億9700万円を確保した。
2025年12月末時点の財政状態は、資産総額が前連結会計年度末比2019億5000万円増の3278億1100万円となった。相場変動の影響で顧客からの預り証拠金が2133億7600万円急増し、これに伴う差入保証金が1880億1600万円増加したことが主因だ。一方で負債総額も1989億円増の3109億6100万円となった。自己資本比率は5.1%と、前連結会計年度末の11.0%から低下した。
通期の連結業績予想については、商品や為替市場における多角的な事業展開に伴う不確実性を理由に、引き続き非開示とした。配当予想も未定としている。同社は中期経営計画に基づき、東京証券取引所の会員資格取得に向けた資源配分を進める方針を継続する。


