東京工業品取引所(TOCOM)は8日、日経・東工取商品指数先物取引「TOCOM NEXT」について、上場廃止することを決定した。
江崎格社長は同日の記者会見で、「流動性の確保が困難なため、廃止という決断に至った。CXでは初の限日取引ということで期待していたが、理論値と約定値が乖離してしまう問題点もあった。限月取引に移行するなど改善に努めたが出来高が伸びなかったことは残念だ。」と述べた。
2012年12月限以降の限月から発会を行わず、現在の期先限月である2012年9月限が最終決済日を迎える9月28日をもって立会いを休止し、その後、上場廃止する。
ただし、日経・東工取商品指数及び日経・東工取サブ商品指数については、各投資信託・商品ファンド等の運用パフォーマンスを評価するベンチマークなどに活用できるよう、公表を継続する。
また、農産物市場が開設された時点で、日経・東工取商品指数の構成銘柄に農産物を追加することや農産物に係るサブ指数の算出・公表など、日経・東工取商品指数の拡充についても検討するとしている。