原油市場動向把握に重要な2大レポートの比較=CMEグループ

米国の原油在庫に関する2つの重要週次レポート「APIウィークリー原油在庫レポート」と「EIA週次石油状況レポート」の特徴と相違点についてCMEグループが解説した。両レポートはエネルギー市場参加者にとって不可欠なツールだが、その特性を理解することが重要だとしている。

CMEグループによると、両レポートは米国の原油・石油製品在庫の変動を追跡する週次データで、APIレポートは通常米国東部時間の火曜日夕方、EIAレポートは米国東部時間の水曜日朝に発表される。データ収集方法に大きな違いがあり、APIは会員からの自発的な調査回答に基づくのに対し、EIAはより広範な対象に義務的調査を実施しているという。

レポートの信頼性についても言及している。EIAレポートはより包括的かつ詳細なデータを提供する一方、APIレポートは速報性に優れる。両者の相関係数は0.6~0.8程度で、完全な一致ではないものの中程度から強い正の相関関係があるとされる。

特にEIAレポートに含まれる製油所稼働率データは重要な差別化要因だという。このデータは石油製品需要の直接的な指標となり、特にガソリン以外の製品需要の洞察を提供する。また地域別の製油所運営の詳細な内訳は、地理的な需給不均衡を特定するのに役立つとしている。

CMEグループはWTIウィークリーオプションについても触れ、このような市場指標発表に伴うリスク管理に効果的なツールだと説明。昨年の原油ウィークリーオプションの日平均取引量は前年比約75%増の2万1000枚超に成長したとしている。

市場参加者は両レポートの長所と短所を理解し、両者を組み合わせて活用することで、変動するエネルギー市場の包括的な見方ができるとCMEグループは結論づけている。

 

https://www.cmegroup.com/openmarkets/energy/2025/What-API-and-EIA-Data-Reveal-About-Crude-Oil-Markets.html
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