米穀指数先物、取引量3倍に=農林水産省

 農林水産省が7日に公表した「米の先物取引の現状について」によると、堂島取引所の米穀指数先物取引が昨年8月の本上場から9か月で取引量が大幅に増加している。4月の一日平均出来高は取引開始時の3倍を超える640枚となり、市場の流動性が向上。先物価格は来年2月限まで上昇基調が続いている。

 4月30日時点の米穀指数先物価格は、直近の6月限が2万5900円、8月限が2万6070円と前日から下落したものの、10月限は2万6800円、12月限は2万6900円、来年2月限は2万7300円と徐々に上昇する傾向を示している。既に最終決済を迎えた4月限の最終価格は2万6330円だった。

 注目すべきは取引量の大幅な増加だ。4月の一日当たり平均出来高は640枚と、取引開始からの平均196枚の約3倍に達した。4月の総出来高は1万3448枚、取引開始以降の総取引量は3万4089枚に上る。市場参加者の拡大と取引の活性化が顕著となっている。

タイトルとURLをコピーしました