小林洋行が9日発表した2025年3月期連結決算は、営業収益が前期比4.3%増の46億8000万円だった。一方、営業費用の増加が重荷となり、純利益は同35.4%減の2億3900万円となった。年間配当金は前期と同じ1株当たり5円とした。
2025年3月期の連結決算は増収減益だった。営業利益は前期比40.7%減の1億8100万円。経常利益は同30.2%減の2億5500万円である。営業費用の増加が利益を圧迫した結果となった。主力の投資・金融サービス業をはじめ、生活・環境事業、スポーツ施設提供業、インターネット広告業で軒並みセグメント利益が減少。厳しい事業環境を映した。
増収の背景には各事業の堅調な売上拡大がある。投資・金融サービス業では、相場変動の影響を受けつつも顧客基盤拡大に注力。手数料収入は年間目標を達成した。不動産業も販売用不動産の売却が順調で、増収に貢献。生活・環境事業、スポーツ施設提供業も増収を確保した。
投資・金融サービス業は営業収益20億4500万円(前期比3.6%増)。くりっく365自動売買サービスを開始するなどしたが、セグメント利益は2億2900万円(同19.4%減)。生活・環境事業は営業収益10億1200万円(同9.3%増)。保険募集は好調。ただ新会社体制整備に伴う経費増で、セグメント利益は3100万円(前期は5600万円)に。
スポーツ施設提供業は売上高4億9300万円(同4.0%増)。天候に恵まれ売上・来場者数は前年を上回ったが、利益は3600万円(同15.2%減)。不動産業は売上高7億8100万円(同4.0%増)、セグメント利益2億5300万円(同1.3%増)。販売用不動産の売却が寄与した。インターネット広告業は売上高3億5000万円(同3.6%減)、セグメント利益2600万円(同42.4%減)と苦戦した。