岡安商事(大阪市)は26日、第一プレミア証券(東京・渋谷)から取引所為替証拠金取引「くりっく365」と商品関連市場デリバティブ取引の口座移管を受け入れると発表した。第一プレミア証券が行政処分を受けて全事業を終了することに伴う措置。顧客の取引継続の場を確保し、投資家保護につなげる。
移管日は「くりっく365」が2026年1月24日、商品関連市場デリバティブ取引が同31日を予定する。対象は移管日時点の取引口座で、顧客と両社による三者間の同意が必要となる。第一プレミア証券は25年12月3日付で金融商品取引業者の登録取消処分を受け、26年2月28日に事業を終える方針を示していた。
岡安商事は第一プレミア証券の取次先にあたる。同社は今回の受け入れについて「市場への信頼性を損なうことなく、投資家保護に資する観点から実施を決めた」と説明している。移管を希望しない顧客に対しては、所定の期日までに建玉の決済を求めている。


