東京商品取引所(江崎格社長)は、商品先物取引の総合スマートフォンアプリ「TOCOM」の提供を開始した。
農産物・砂糖市場開設に伴い、旧「東穀アプリ」から工業品銘柄が追加され、国内の商品先物相場情報がほぼすべて見られるアプリとして実用性の高いものに仕上がっている。ただし、これまで東穀取で上場された「コメ」は大阪堂島商品取引所に移管されたため、閲覧することはできない。
本アプリは、商品先物取引を知る上で重要な価格情報や商品市況、チャート、外為情報など、また、取引システム稼働状況、取引終了後の集計情報、上場商品の諸元(取引要綱)、上場商品の現物受渡制度までを網羅している。また、東商取の取引システム稼働状況、取引終了後の集計情報、上場商品に係る取引要綱等についても参照が可能だ。
主な機能は、マーケット情報として、上場商品(金・銀・白金・パラジウム・原油・ガソリン・灯油・中京ガソリン・中京灯油・軽油・天然ゴム・とうもろこし・一般大豆・小豆・粗糖)と、外為(ドル/円・ユーロ/円)の価格や気配値、チャート等を確認することができる。ただし、商品にかかる情報は5分ディレイ。また、上場商品については限月ごとの4本値、出来高、取組高、一代の高値・安値も閲覧可能となっているほか、好みの商品・限月を登録し一括表示する「登録銘柄一覧」機能も備えている。
チャート画面は、フリック操作やピンチ操作により左右スクロールや拡大・縮小が可能。チャート種類は、ライン、バー、ローソク足が表示できる。時間軸は、ティック、分足(1分、3分、5分、15分、30分、60分)、日足、週足、月足を表示。また、テクニカル指標として、移動平均線(1本、2本)、エンベローブ、ボリンジャーバンド、一目均衡表、RSI、ストキャスティクス(ファースト、スロー)を表示できる。このほか、市況ニュースとして時事通信社が提供する市況ニュースを24時間配信する。配信ニュースは国内商品先物市況だけでなく、シカゴやロンドンの市況のほか、外為関連や株式関連ニュースも閲覧することができる。