豊トラスティ証券株式会社は7日、2025年3月期第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~12月31日)の決算を発表し、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比12.7%増の12億1000万円となった。金融商品取引および商品デリバティブ取引の手数料収入が好調で、収益と利益の両面で成長を遂げた。
営業収益は58億円で前年同期比8.2%増、純営業収益も同8.2%増の57億8600万円に拡大した。取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」や取引所為替証拠金取引「Yutaka24」といった金融商品取引が引き続き成長をけん引した。商品デリバティブ取引の総売買高は996千枚(前年同期比13.5%増)に達し、受入手数料全体で56億8700万円(同6.8%増)を記録した。トレーディング損益も前年同期の2100万円の損失から2600万円の利益へと改善した。
営業利益は前年同期比9.8%増の16億4500万円、経常利益は同8.1%増の17億2000万円となり、安定的な収益基盤を反映した。特に新規顧客の獲得や取引活性化が、手数料収入の増大につながった。
財務内容では、総資産が前年末の994億7600万円から1158億2300万円へと増加し、負債総額も同870億円から1025億円に伸びた。これに伴い純資産は133億1400万円(前年末比8.4%増)となったが、自己資本比率は12.5%から11.5%に低下した。増加した負債は主に証拠金の増加によるものとされる。
同社は中期経営計画に基づき、東京証券取引所会員資格の早期取得を目指し、事業の多角化と成長を継続する方針だ。特に金融商品取引のさらなる拡大に注力し、商品デリバティブ取引とともに3本柱を形成する戦略を掲げている。
豊トラスティ証券株式会社 – 金とくりっく株365の豊トラスティ証券