FIAは2026年5月7日、デリバティブ市場の24時間365日取引・清算に関する包括報告書を発表した。デジタル資産の台頭と顧客ニーズの変化を背景に、取引時間の拡大はもはや実務上の必然となっている。
常時アクセスの需要は急増中だ。米コインベースの24/7体制は週末の取引高が日常的に10億ドルに達し、米ロビンフッドも予測市場を展開。常時アクセスを当然視するスマホ世代が市場を牽引する。
機関投資家の参入も加速する。英マレックスが週末ヘッジによる価格急騰回避を狙う一方、米ノーダル・クリアは「取引前リスク管理」を重視。米CMEグループは、24時間化への移行には関係者の「共同責任」が不可欠とした。
インフラ面では、米OCCがトークン化担保に注視し、米サークルはステーブルコインによる「送金の革命」を提唱。米マイクロソフトはシステムの抜本刷新を、米ブラックロックは24時間体制の運用チーム確保を求めた。
一方、米カーギルなど実需層からは、連続取引が価格透明性を損なうとの懸念も上がる。24時間市場の実現には、インフラとリスク管理の同期進化に加え、官民のグローバルな協調が不可避な情勢だ。

