2026年5月の国内商品先物取引の総出来高は、前月比7.6%減(前年同月比52.1%減)の78万8964枚と、2カ月連続で市場移管後の最低を更新した。中東の地政学的リスクに伴う様子見姿勢や、史上最高値圏で推移する株式相場への資金シフトが下押しした。一方、総取引金額は同6.9%減(前年同月比39.0%減)の7兆2503億9800万円にとどまった。

大阪取引所は前月比4.3%減の64万6119枚だった。主力の金標準先物が24万5763枚(前月比4.0%減)、金ミニ先物も22万4397枚(同2.7%減)と取引を縮小させた。金標準は取引金額シェアで全体の81.4%を占めており、金動向が国内全体の流動性を左右する構造を鮮明にしている。このほか白金標準先物が7万6820枚(同3.2%増)とプラスを確保した一方、白金限日先物は4万973枚(同7.0%減)、ゴム(RSS3)先物は1万8061枚(同9.6%減)となった。なお、上海天然ゴム先物は前月比8.2%増(前年同月比150.3%増)の1752枚と大幅な増加を記録した。
東京商品取引所は前月比10.3%減の6万5780枚だった。シェア99.0%のプラッツドバイ原油先物が6万5112枚(同9.2%減)と取引を縮小。電力先物は東エリア・ベースロードが292枚(同78.9%減)と落ち込んだ一方、西エリア・ベースロードは140枚(同112.1%増)となった。枚数シェアは限定的だが、大口取引となる東エリア・年度ベースロード(5枚、1枚あたり約1340.0万円)など実需層の長期ヘッジが取引の厚みを形成している。
堂島取引所は前月比27.0%減の7万7065枚だった。シェア約88.0%の金先物が6万7508枚(同28.0%減)と大幅に減少したことが全体の足を引っ張った。一方で銀先物は同36.6%増(前年同月比464.8%増)の802枚と大幅に増加し、割安感のある銀への資金シフトを示唆した。堂島コメ平均(米穀指数)は6321枚(同20.4%減)と取引を縮小した。


