エイチ・エス・フューチャーズ(定村雅文社長)は6月18日の取締役会で、商品先物取引業を廃止することを決めた。
同社は廃止の理由について、親会社である澤田ホールディングスグループにおける商品先物取引部門を担う企業として、同業務の黒字化を目指してきたが、近年の事業環境は、市場規模の縮小と流動性の低下により厳しさを増しており、収支改善及び事業継続が困難であることから、澤田ホールディングスグループ全体における事業の選択と集中という観点から総合的に検討した結果、商品先物取引業を廃止することした、としている。
同社の商品先物事業は対面業務、オンライン業務の両方を行っているが、どちらも8月3日の日中立会終了以降の取引を最後に新規建玉注文の受付は中止する。対面取引の既存建玉については、9月7日午前4時の夜間立会終了時までに決済をすることとなる。なお、同日午前9時の日中立会開始時に建玉があった場合は強制的に反対売買で決済される。
また、オンライン事業については、日産センチュリー証券へ譲渡することに関する基本合意書を締結している。このため、日産センチュリー証券への建玉移管に同意した顧客は、8月3日の日中立会終了時をもって、建玉及び証拠金が移管される予定。
なお、建玉移管に同意しない顧客および、対面取引の顧客の証拠金は、8月3日以前については、通常の手続きで、8月6日以降については、顧客の建玉がなくなり次第、登録の銀行口座に順次返還する。
商品先物取引業の廃止に関するお知らせ(PDF)
=エイチ・エス・フューチャーズ