JPX、純利益73.6%増 現物株活況と清算収益が牽引

 日本取引所グループ(JPX)が28日に発表した2027年3月期第1四半期の連結決算は、日本株市場の活況を背景に、営業収益が前年同期比50.8%増の655億1500万円、営業利益が同73.3%増の437億1600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同73.6%増の295億6700万円と、大幅な増収増益を記録した。基本的1株当たり四半期利益は28.81円(前年同期は16.42円)に伸長している。

 収益の柱である取引関連収益は、前年同期比60.4%増の278億3700万円となった。特に現物株の取引料が86.7%増の219億2800万円と大きく寄与し、株券等の一日平均売買代金は12兆3917億4000万円(同106.2%増)に達した。また、清算関連収益は、金利スワップ取引の担保管理収益や現物株の債務負担増により、前年同期比88.9%増の201億5000万円と急増した。この他、上場関連収益は45億1900万円(同20.2%増)、情報関連収益は93億1100万円(同15.4%増)と、各部門で軒並み増益を確保している。

 一方、唯一苦戦したのが商品デリバティブ(コモディティ・デリバティブ)だ。取引料は前年同期の3億2500万円から49.1%減の1億6500万円に落ち込み、取引関連収益における構成比は0.7%に縮小した。一日平均取引高(取引単位換算後)は前年同期比59.5%減の141万単位となり、主力の金先物(標準・ミニ・限日合計)が1万4203単位(同62.7%減)、白金先物が4411単位(同63.2%減)、原油先物が3263単位(同36.3%減)と軒並み低迷した。ゴム先物(RSS3)のみ一日平均1012単位(同12.9%増)とプラス成長を見せたが、部門全体の落ち込みを補うには至らなかった。

 好調な第1四半期実績を受け、JPXは2027年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。営業収益は2415億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は985億円を見込む。これに伴い、年間配当予想を前回発表時の61円から77円(中間38円、期末39円)へと引き上げた。通期の前提となる一日平均売買代金・取引高については、株券等を10兆2000億円、日経平均株価先物を13万6000単位、長期国債先物を5万1000単位と設定している。

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