小林洋行が7日に発表した2027年3月期第1四半期連結決算は、営業収益が前年同期比12.0%減の11億9800万円と減収となった一方で、各利益項目は増益を確保した。営業利益は同0.5%増の2800万円、経常利益は同19.6%増の9600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同53.9%増の9900万円となった。1株当たり四半期純利益は8.41円(前年同期は5.19円)に上昇している。
セグメント別の動向では、主力の投資・金融サービス業が大幅な増益を牽引した。営業収益は前年同期比28.7%増の6億3700万円、セグメント利益は同316.6%増の8700万円となった。株価指数証拠金取引(くりっく株365)が80万4千枚(同82.9%増)、為替証拠金取引(くりっく365)が30万1千枚(同88.7%増)と取引が活発化したことで、金融商品取引全体の委託売買高は110万6千枚(同84.5%増)と大幅に増加し、受取手数料は同42.6%増の5億2800万円に達した。一方、商品先物取引は金相場の下落を受け、貴金属市場の委託売買高が1万3千枚(同66.2%減)と低迷し、受取手数料は同27.7%減の7800万円に留まった。
生活・環境事業は、営業収益が同14.2%減の2億2900万円、セグメント損失は1300万円(前年同期は700万円の利益)と赤字転換した。LED照明等の販売事業では、生産体制の整備が追いつかず一部案件の工事進捗に影響が生じ、売上高は同43.6%減の3600万円となった。保険募集業務では募集手数料が同19.2%減の6300万円であった。スポーツ施設提供業は、5月の大型連休中の好天によりゴルフ需要が好調で、営業収益は同7.8%増の1億4800万円、セグメント利益は同2.9%増の4200万円を確保した。
不動産業は、営業収益が同73.8%減の9500万円、セグメント利益は同38.2%減の5000万円と大幅な減収減益となった。不動産販売収入が同90.5%減の2800万円と激減したことが要因である。賃貸料収入は同6.1%増の6700万円を確保したが、築古物件の修繕費用が嵩んだ。インターネット広告業は、営業収益が同8.9%減の8700万円、セグメント利益は同65.3%減の400万円となった。
財政状態については、2026年6月末時点の総資産は前期末比8億9300万円増の249億1700万円となった。負債は受入保証金の12億6800万円増加等により、前期末比8億4000万円増の147億9200万円となった。純資産は101億2500万円となり、自己資本比率は40.6%(前期末は41.9%)である。2027年3月期の通期連結業績予想については、主力の投資・金融サービス業が市況変動の影響を大きく受け予測が困難であるとして開示を見送っている。配当金についても、先行き不透明な経営環境を理由に現時点では「未定」としている。


