大阪取引所(OSE)は2026年4月13日、ドル/円、人民元/円、ユーロ/円の3通貨ペアを上場する。日本取引所グループの「総合プラットフォーム化」施策の一環であり、国が掲げる資産運用立国への寄与を目指す。OSEの高い海外投資家比率を背景に、円証拠金による「ワンストップヘッジ」需要に対応。ドル建て・逆数表示のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)に対し、円建ての直感的な取引と、他商品との評価時差解消による利便性を提供する。
取引制度は差金決済型(キャッシュ・セトルメント)を採用。祝日を含む夜間(翌午前6時まで)取引に対応し、海外発の材料に機動的な対処が可能だ。単位はドル・ユーロが1万通貨、人民元が10万通貨の「ミニサイズ」とし、他のデリバティブと組み合わせやすく設計。最終決済価格はアジア主要都市で採用されている「WMRイントラデイ・スポットレート」を基準とする。
最大の特徴は資金効率の向上だ。日本証券クリアリング機構(JSCC)において日経225先物等の指数先物と証拠金相殺が可能となり、約30%の相殺率を見込む。通貨間では最大70%以上の削減が可能だ。2025年6月13日時点の試算では、ドル/円の証拠金は約3.8万円(レバレッジ37倍)。TOPIX先物のヘッジにドル先物17枚を組み合わせる等、高度な運用を低コストで支援する。
市場の流動性確保に向け、当初からマーケットメイカー制度や手数料優待を導入。取引参加には二種業登録等の届出を要する。制限値幅は日経225先物に準じ、カレンダースプレッドやJ-NET取引も完備。機関投資家の戦略的なニーズに応える強固な投資環境を整えた。


