コムテックスは6日、祝日取引での対応強化と金関連商品の取引手数料改定を発表した。新体制は2月11日の建国記念の日から運用を開始し、手数料改定は3月1日以降の取引から適用される。
祝日取引では、これまで日中・夜間ともに受注センター(アクセプトセンター)が対応を行っていたが、2月11日から日中の立会時間帯(午前8時30分~午後5時30分)については各支店の営業担当者が応対を行う体制に改められた。この変更により、顧客は市況情報の提供や売買相談を平日と同様に受けることが可能となった。なお、夜間取引(午後4時40分~翌朝6時)は従来通り受注センターが対応を継続するが、日中時間帯は営業担当者のみが対応を行い、受注センターは利用できない。
手数料改定は金関連商品を対象に実施され、大阪取引所の金標準先物の手数料は現行の11,110円から16,500円に、金ミニ先物および金限日先物はそれぞれ1,210円から1,980円に引き上げられる。改定された手数料は、2月28日夜間取引以降に成立する新規建玉および仕切り決済に適用される。一方、改定前に建てられた建玉については現行手数料が適用される。また、金以外の商品については手数料変更は行われない。
同社は、昨今の相場変動によるリスク管理コストや物価上昇、新体制構築に伴う運営費の増加を背景に今回の改定を決定したとしている。
祝日取引は2022年秋に東京商品取引所と大阪取引所が導入した制度で、取引機会の拡大を通じて個人投資家を中心に利用が広がっている。コムテックスは今回の体制変更と手数料改定を通じて、顧客サービスの向上と投資機会の充実を目指す方針。