電力先物の受託取引参加者資格を取得、地域金融機関で初=北陸銀行

 東京商品取引所(TOCOM)は24日、北陸銀行の受託取引参加者資格の取得を承認したと発表した。地域金融機関による同資格の取得は初めて。日本証券クリアリング機構(JSCC)もエネルギー先物等清算資格の取得を承認しており、3月16日に受託から清算までの一貫した業務を開始する。

 北陸銀行は国内で商品先物取引業の免許を持つわずか5行のうちの1行だ。今回の参入に際し、同行は「新たな取引が開始できることは大変光栄だ。培った豊富な知見と経験を活かし、市場参加者の拡大を通じて電力価格の安定化に寄与し、エネルギー分野のリスクマネジメントの選択肢を拡充する」との見方を示した。地域経済の活性化や再生可能エネルギーの普及への貢献を重要な使命とする考えだ。

 TOCOM側も「地域金融機関の参加は初であり、幅広いお客様に対し新たな総合的金融サービスやイノベーションの創造に繋がるものとして大きな期待をしている」と歓迎の意を表明。さらに「投資家の多様性の拡大、ひいては更なる市場流動性の向上に繋がるものと確信している」とコメントした。

 国内の電力先物市場は価格変動リスクへの対応から需要が高まっている。TOCOMによると、2025年の年間取引量は約4583GWhと前年比で約5倍に達し、過去最高を更新した。同取引所は本年4月に中部エリアの電力先物を上場するほか、夏を目途に電力の現物・先物取引の連携サービス(JJ-Link)の利便性向上に向けたフェーズ2への移行も予定している。北陸銀行の参入は、市場流動性の向上と電力先物取引市場の発展を一段と加速させる見通しだ。

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