日本商品先物取引協会がまとめた2026年4月の店頭商品CFD(差金決済取引)の取引件数は、前月比22.0%減の2億7945万7422枚だった。前年同月比は58.7%増。歴史的な活況を呈した前月(3億5000万枚超)からの反動減が鮮明となったものの、前年水準を大幅に上回る推移を維持しており、市場規模の拡大基調は継続している。

商品分類別では、貴金属が同17.1%減の1億5390万4749枚と全分類の中で最大の取引シェアを維持した。価格変動への期待から依然として市場の流動性を支える主軸となっている。前月に500%を超える伸びを見せたエネルギーは同24.1%減の1億1929万7388枚と過熱感が和らぎ、全体件数を押し下げる要因となった。対照的に、農産物は同59.4%減の625万5285枚と前月比・前年比ともに大幅減となっており、投資家の関心がエネルギーや貴金属へ偏る傾向が顕著だ。
口座数は前月比1.4%増の4万7819口座、証拠金等残高は同9.2%増の373億7900万円(373億7900万3000円)だった。取引件数が減少に転じた一方で、口座数と証拠金残高がいずれも増加。目先の売買を控える「様子見」の投資家が増える一方、市場への新規参入や追加入金は続いており、潜在的な投資余力(待機資金)が積み上がっていることを示唆している。市場の熱量は決して冷めておらず、次の価格変動を捉えるための準備期間にあるとみられ、今後のボラティリティ再拡大とともに再び取引が活性化する公算が大きい。


