中国の金投資、2月に過去最高の流入額を記録=WGC

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は13日、2025年2月の中国金市場分析レポートを公開した。同レポートによると、中国の金ETFは2月に過去最大となる140億元(約19億ドル)の資金流入を記録。金価格上昇も相まって、運用資産総額は890億元(約120億ドル)と過去最高を更新した。

WGCによれば、旧正月明けの2月5日に金価格が大幅上昇したことが投資家の注目を集めた。また、トランプ政権の通商政策に対する懸念から安全資産としての金への資金流入も見られたという。2月の中国金ETF保有量は21トン増加し、131トンと過去最高水準に達した。

一方、上海金取引所(SGE)からの金引き出し量は前月比27%減の90トンとなった。これは旧正月後の季節的な減少とされる。前年同月比でも29%減少しており、高値圏の金価格が宝飾品需要を抑制している影響が大きいとレポートは指摘している。

中国人民銀行は2月も5トンの金購入を継続。これで4カ月連続の金準備増加となり、2月末時点の公式金保有量は2,290トンと過去最高を記録。外貨準備全体の5.9%を占めている。

WGCは今後について「金価格が安定し経済見通しが引き続き改善すれば、金宝飾品セクターに安定性が戻るだろう」との見解を示した。また投資需要については「投資家がさらなる価格上昇を予測していることや、米国の通商政策の不確実性に対する懸念から、引き続き堅調に推移する可能性が高い」と分析している。

 

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