岡安商事は19日、2024年の顧客本位の業務運営に関する取り組み状況を公表した。手数料体系の透明性向上や分かりやすい情報提供を推進。顧客の最善の利益を追求する姿勢を鮮明にした。
具体的な取り組みとして、ネット取引における手数料体系を明確化した。取引所為替証拠金取引「くりっく365」は手数料を無料に設定。商品先物取引や取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」のセルフコースも、業界最安値水準の手数料とする。商品のリスクや取引条件は「重要情報シート」にまとめ、平易な情報提供に努める。
同社は取引ルールの定型化された取引所取引に注力する。初心者からプロまで、幅広い投資家層に対応する商品群が特徴だ。顧客の金融知識や投資経験に応じた勧誘方針を策定。デリバティブ取引などでは顧客属性を慎重に審査する方針だ。
取り組みの実効性を高めるため、内部管理体制も強化する。利益相反を管理する専門部署を置き、監査室が定期的に体制を検証。役職員にはコンプライアンスやリスク管理に関する研修を継続的に実施し、全社で顧客本位の意識向上を図る。