東京商品取引所(TOCOM)は14日、エービーエヌ・アムロ・クリアリング証券(ABNアムロ証券)の受託取引参加者資格の取得を承認したと発表した。同日付で日本証券クリアリング機構(JSCC)も同社のエネルギー先物等清算資格の取得を承認した。
資格取得予定日は2026年9月30日付で、TOCOMの12社目の受託取引参加者およびJSCCの13社目のエネルギー先物等清算参加者となる。対象は電力、LNG、原油、ガソリン、灯油、軽油のエネルギー市場全般で、受託から清算まで一貫したサービス体制が整う。海外金融グループ傘下の金融機関によるTOCOMでの受託取引参加者資格取得は、2019年10月のJPXとTOCOMの経営統合以来初となる。
ABNアムロ証券のリチャード・クレアモント代表取締役社長は、日本の商品先物市場への新規参画を歓迎する意向を示した。世界の主要取引所・清算機関へのアクセスを提供するグローバル・クリアリング・プロバイダーである同社は、東京証券取引所や大阪取引所でも日本市場での実績を持ち、今回のTOCOM参画を通じて電力先物市場をはじめとする商品デリバティブ市場へのアクセスを海外顧客に広げていく考えを示した。
TOCOMの石崎隆代表取締役社長は参画を歓迎し、電力・エネルギー先物分野で存在感を持つ同社グループの参加が海外投資家の市場アクセス改善や流動性向上につながると期待を示した。TOCOMの電力先物市場は価格変動リスクへのヘッジ需要の高まりを背景に、2025年の取引量が前年比約5倍の約4,583GWhへ急増し、過去最高を更新している。


